
![]()
アーティスト、リサーチャーとして多方面で活動されている、アルスエレクトロニカ・フューチャーラボの小川秀明さんとお会いすることができました。
多忙なフェスティバル期間中にも関わらず、貴重な時間を割いて下さった小川さんに感謝を申し上げつつ、ここではその一部をご紹介したいと思います。
|
「アート・テクノロジ・社会」をテーマにしたリンツ市の社会振興
リンツ市中心部にあるアルスエレクトロニカセンターと、併設されたフューチャーラボ(※→脚注ページ内右下) 内を見学させていただきながら、アルスエレクトロニカの発展について小川さんのお話を伺いました。
Photo by rubra − アルスエレクトロニカの運営について聞かせていただけますか。リンツ市とはどのような協力関係にあるのでしょうか? (アルスエレクトロニカ社は)リンツ市が100%所有する会社で、基本的にはリンツ市から支援を受けながら運営しています。フューチャーラボに関しては、内部的に独立採算で運営しています。センターの運営予算も、フェスティバルの運営予算も市から援助を受けています。 − 「アルスエレクトロニカ」の事例を地域活性のモデルとしてとらえた場合、そのような事例はヨーロッパでは一般的なのでしょうか? 地域活性のモデルとしては、ヨーロッパの中でも特に先駆的なモデルとして知られています。(リンツは)ウィーンとザルツブルグの中間で、この2都市はまさにザ・トラディッションというか、既に音楽を中心とした文化都市として有名です。 − 今年のフェスティバルで新しくトライしたところはありますか? 基本的には二つあります。ひとつは、セルン(※→脚注ページ内右下) という外の組織とのコラボレーション。今年、「Collide@CERN」という新しいアワードを設置しました。これに採択されると、セルンとフューチャーラボの両方にレジデンスしながら作品制作の支援を受けられます。更にその作品がセルンとアルスエレクトロニカフェスティバルに展示されるというプログラムです。もしよろしければみなさんも応募して下さい。僕も応募したいくらいです(笑)。そういう新しい、違う領域のパートナーを開拓できたっていうのが大きいですね。 |
小川秀明 (おがわ・ひであき) オーストリア・リンツ在住のアーティスト 聞き手 : 東京在住のデザイナー、ディレクター
|
[脚注] フューチャーラボ (Future Lab): アルスエレクトロニカセンター内に設置された、数十名のアーティストとリサーチャーからなる組織。外部の機関と連携しながら創作・研究活動を行っている。 セルン(CERN): 欧州20ヶ国が共同で運営する、素粒子物理学の研究機関。正式名称は、「欧州原子核研究機構(The European Organization for Nuclear Research)」。 |